第47話|ひよちゃん帰還⁉ お目当ては私じゃなくて柿ですかぁ!

秋のリビングの窓から眺める庭。柿の木に2羽のヒヨドリが訪れ、奥の1羽は柿をついばんでいる。右側には空のバードフィーダーが吊るされている。 人生と再起

皆さま、
おはようございます。

最近、
我が家の庭が妙ににぎやかなのです。

朝になると、
あちらでツツピー。
こちらでピーヨ。

鳥の皆さま、
何かの集会でも始めました?

一週間ほど前から、
いろいろな鳴き声が聞こえていました。

そして今朝。

朝食を食べていると、
耳に飛び込んできた懐かしい声。

あれ?

この声……。

 

「ひよちゃん⁉」

 

慌てて庭を見ると、
いました!

しかも一羽じゃありません。

えっ!
もう一羽⁉

奥さん?
お友達?
それとも新しいお仲間?

勝手に家族構成まで想像して、
朝食どころではなくなりました。

■ 感動の再会! なのに目を合わせない⁉

実は先週、
庭で熟した柿を初めて見つけました。

しかも、
すでに誰かが食べた形跡が!

あらまぁ。

どなたか先に召し上がったのね。

犯人は誰かしらと思っていたら、
ついに現場を目撃!

ひよちゃんたちが、
柿の木に飛んできたではありませんか。

懐かしい!

会いたかったわぁ!

うれしくて見つめる私。

ところが……。

バサッ!

枝を移動。

もう一度目で追うと、
また、
ささっ!

ちょっとぉ!

どうして目を合わせてくれないの?

あっ。
もしかして。

柿泥棒だと思われて、
追い払われると警戒している⁉

 

こちらは感動の再会なのに、そちらは逃走経路を確認中ですかぁぁぁ!

 

■ 昨年のおもてなし、忘れましたの?

ひよちゃん。

昨年の秋を覚えています?

ヒマワリの種に、
リンゴに、
お水まで。

私、
毎朝せっせとご用意したんですよ。

庭の小さなレストラン。

店員は私。

お会計はゼロ円。

しかも今年は、
柿が数えきれないほど実りました。

ところが、
ひよちゃんたちは私より柿に夢中。

人間なら糖度を測ったり、
熟した日を気にしたり。

でも鳥たちは、
そんな数字とは関係なく、
食べ頃を見つけているのかしら。

あちらの柿も、
こちらの柿も、
やわらかそうな部分に食べ跡が。

誰かがすでに、
味見を済ませていたわけです。

つまり私、
庭の持ち主なのに、
レストランの開店を知らなかったのね。

■ 私との再会より柿が大事ですかぁ!

一週間前は声だけ。

今朝はついに姿を確認。

秋が進むにつれて、
庭もすっかりにぎやかになりました。

鳥が何羽いるかは数えられます。

でも、
私の再会の喜びと、
ひよちゃんの柿への熱意。

この温度差ばかりは、
測定不能ですわね。

ひよちゃん。

昨年の店員を、
少しは覚えていてくれません?

 

ひよちゃん! 私との再会より、柿の糖度が大事なんですかぁぁぁ~~~‼

 

……どうやら今年のお目当ては、
私へのご挨拶ではなく、
柿の食べ放題。

しかも予約なし。

お代もなし。

昨年の店員は忘れても、
無料サービスの場所だけは覚えているんですかぁ。

あらやだ。

私、
再会を待っていたつもりが、
今年も無給で開店準備をしていたのかしら。

それでは皆さま。

本日も、
どうぞよい一日を。

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