意識の目覚め

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先週の土曜日。
夏にご縁をいただいたバレエの先生との、
大切なお約束の日でした。

先生の教え子であるジュニアバレエダンサーたちが出演する
「くるみ割り人形」。
年の瀬の劇場に、あの音楽が流れるだけで、
空気は一瞬にして物語を帯び始めます。

――けれど、そんな晴れやかな場に向かう私自身はというと。
最近めっきり座り仕事が続き、
気づけば肩は前に落ち、
首はスマホに吸い寄せられ、
バッグの底ではレシートが太古の化石と化していました。

体は正直です。
何も言わず、きちんと生活の癖を写し取る。

そんな私が、
久しぶりに「観る側」として劇場に足を運びました。

クララが舞い、
兵隊たちが駆け、
少女たちのつま先が空気を切る。

その一つひとつが、
驚くほど丁寧で、
驚くほど静かに力強い。

ふと気づくと、
私は背もたれから背中を離し、
背筋をすっと伸ばして座っていました。

美しさに触れると、
人の体は勝手に「正しい形」を思い出す。
――どうやら、それは本当のようです。

幕間に楽屋へご挨拶に伺うと、
次の幕に備えるダンサーたちが、
きちんと姿勢を正して顔を上げてくれました。

まだ幼さの残る年齢なのに、
立ち姿には驚くほどの芯がある。
その凛とした佇まいに、
胸の奥がきゅっと掴まれました。

そして舞台終盤。

袖へと戻っていく小さなダンサーの背中が、
あまりにも軽やかで、
あまりにも鍛えられていて、
そして何より――
「自分を律して」いました。

あぁ、
なんて眩しい背中なのでしょう。

帰り道。
余韻に浸りながら歩く私の背中は、
彼女たちの放つ光と比べたら、
まるでへにゃりとした影のようで。

でもこの瞬間こそが、
人生の小さな「前フリ」になるとは、
その時の私は、まだ知りませんでした。

■ 気づきは突然、しかし静かに訪れるもの

帰宅して、
荷物を置き、
ソファに沈み込んだその瞬間。

ふと、リビング横の鏡に映った自分と
目が合ってしまったのです。

肩は完全に前へ倒れ、
背中は丸まり、
あの舞台で見た凛とした少女たちとは
まるで別世界の住人。

その瞬間、
心の奥で小さく――
カチリ、と音がしました。


意識しない美しさは、存在しない

誰かに言われたわけではない。
叱られたわけでもない。

ただ、
「見てしまった」のです。
積み重ねがつくる姿を。

それがもう、十分でした。

■ 筋トレを始めたら、意識まで勝手に動き出した件

翌朝。
普段なら布団と運命共同体になっている時間帯に、
なぜかすっと目が覚めました。

人って不思議ですね。
意識が起きると、
体より先に「行動の回路」が書き換わる。

アプリを開き、
朝一のピラティスを検索し、
気づけば二つレッスンを予約している私。

Upper Body Make-Up⁺。
Hip&Legs⁺。

昨日までの私なら、
確実に避けていた内容です。

地味で、
きつくて、
途中で心が折れそうになる。

なのに不思議と、
嫌じゃない。

むしろ――
「あれ、ちょっと気持ちいいじゃないの」
なんて思っている自分がいる。

レッスン後、
劇的に何かが変わったわけじゃない。

けれど確かに、
背中が少し軽くなっていました。


意識が起きると、心まで立ち上がる

この感覚を知ってしまうと、
もう「放置する自分」には
戻れません。

■ 大人の筋トレは、体より先に生き方を整える

筋トレは、
若い人やアスリートのもの。
そんな思い込みは、
静かに崩れました。

積み重ねる行為そのものが、
心の背筋を伸ばす。

今日も自分を置き去りにしなかった、
その小さな実感が、
人生の姿勢を整えていく。


意識を起こした瞬間から、人生は革命する

あの舞台で感じた憧れも、
悔しさも、
すべてが今の私を動かしている。

そして余談ですが。
エンディングを観ながら
「帰ったら絶対ストレッチと筋トレする」
と誓っていた私。

翌日しっかり、
筋肉痛という形で回収されました。

人生、
こういう可愛いオチがあるから
やめられないのですよね。

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